「元始女性は太陽であった。真正の人であった。今女性は月である。他に依って生き他の光によって輝く病人のような月である」平塚らいてう『青踏』より
平塚らいてう
1886(明治19年)-1971(昭和46年)
1911年、女性解放運動の先駆者として雑誌『青踏』を刊行。その冒頭の文章です。
与謝野晶子や岡本かの子も寄稿しています。当時はそれはもうひどい誹謗中傷を受けたということです。
けれども100年以上たった今も、現状はさほど変わりません。ジェンダーギャップ指数は参加153カ国中121位と恥ずべきものです。まして、書道界での女性の地位は旧態依然として何も変わっていません。憤懣やるかたなき思いを敢えて「女流展」という場で表現してみました。