☘️日展出品作品☘️
幻月 「樹海に眠る幻月の空蝉がまどろむ」
“The cicada shells of the phantom moon slumbering in the sea of trees”
136×96cm
![女流書家、森岡静江の日展作品](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=650x10000:format=png/path/s7e2faeb71161a711/image/ib38d14eebd6e9ca3/version/1700798772/%E5%A5%B3%E6%B5%81%E6%9B%B8%E5%AE%B6-%E6%A3%AE%E5%B2%A1%E9%9D%99%E6%B1%9F%E3%81%AE%E6%97%A5%E5%B1%95%E4%BD%9C%E5%93%81.png)
マックス・エルンスト(Max Ernst, 1891~1976年)の森と月のシリーズに衝撃を受け、若い頃よりしばしばオマージュし制作を続けてまいりました。
けれどもまだまだ自分の意図するところまで到底辿り着かない。これからも遥か遠い道のりを一人手探りで歩むのみと考えます。
書道は学べば学ぶほど、その難しさに気づいてしまうものです。ある者は、そこで諦め歩みを止めてしまいます。また、ある者はその険しい道のりを踏破して行きたいと立ち向かいます。私は前者のように負けてしまいそうになりながらも、後者でありたいと思います。なぜなら、踏破した先の景色を一度でいいからこの目で見たいからです。
以下、エルンストの作品を幾つか載せてみました。
20代の頃「エルンストの月が傾く…」と書いた作品が創玄展で特選を受賞し、審査会員に昇格した記念の作となりました。その当時から、月を題材にした作品を幾度となく試行錯誤を繰り返してきました。
ドイツ出身のシュルレアリズム(超現実主義)の代表的画家エルンストは、月や太陽を森と共にモチーフとして寓意的に描いた作品を多く描いています。彼の描く月の画面には、深閑とした空気が息づき、未知なる神秘と幻想の世界へといざなってくれる物語性があります。